アクティブな人見知り

いろんな所に凸したレポート

女性器と表現と司法

質疑応答のまとめ、ラストです。



Q…

この裁判の行方は、今までは性器の名前その物が呼べなくなってしまっている現状を打開するような事に繋がっていくと思いますか?

A…

私は、何故名前を言ってはいけないのかとふと気付いた時に、理由を探したんですけども、結局のところ、みんなが勝手に個人的に規制をしているんではないかという事に気付いて、言ってはならない理由は結局わからないままで、あえてまんこという言葉を使い続けてきたんですけども、それが一人歩きして、まるでまんこと言いたいだけの女じゃないかという風に捉えられるようになって来たので、別にそういうわけでもなく、何の感情もなく、普通に例えば指とか手とか目とか。

普通に口に出来るような社会になるといいなというか、殊更にまんこを晒したい女だという風についてしまったのは非常に残念なんですけども、そうではない。

人間の女性なら誰でも持っている股の一部に過ぎない、特別視する事がおかしいという事を言っていきたいので、少しでも理由をわかって頂ける人が増えてくれたら変わっていくんじゃないかと思います。



Q…

仮にワイセツではないという事が証明されたとして、その先に表現の自由憲法、国民として持っている権利というところまで広げていく、広がるかなと裁判官の方に感じられた場合にかなり抵抗すると思うんですが、その辺は順序としてどんな感じで考えているかを知りたい。

A…

そんな先の大きい物語で考えてはいないんですよ、正直に言って。

自分がアート作品を作って、アート活動した事に故によって他人から逮捕、拘留されて被告人席に立たせれるということが理不尽極まりない。

それに対してノーという判断が得られればそれはそれでいいんじゃないですか。

そうすれば、そういう事があればその分だけ世の中が自由になっていくわけですよ、少なくとも、ある一面において。

物事っていうのは完璧を目指すんじゃないし、完璧を目指そうとすると、挫折しちゃうんですよね、基本的に。

日本人って別に表現の完全な自由を求めてるわけじゃなくて、寧ろ今ある規制で十分じゃないのって意識を持っている人が多いわけですよ、それは実際問題であって、完全な自由をっていう形で別に言うつもりもないんですよね。

ただ、今ある状況より生き苦しくなっていくのは嫌だし、今よりも少し、ほんの自由になっていく活動が出来ればいいなぁと思うんですよ。

それだけなんですよ。

それが積み重なっていけばね、世の中はもう少し、どんどん風通しが良くなっていくんじゃないかなと、僕はそういう風に考えています。



この裁判として捉えた場合、それはろくでなし子氏の作品がワイセツかどうか、そんな事で逮捕、拘留されていいのかどうか。

そして、それを裁判所が法権力であんたの表現アカンと言っていいのかどうか。

そこに尽きるんです。

ただ、それについて、質問をされたような方が関心を持って下さるという事は、もちろん間接的に私達の裁判、ろくでなし子氏の今後の表現活動にも後押しにもなるし、原動力にもなります。

この裁判の結果と社会が変わるっていうのが密接に関連していると思うんですけど、必ずしもダイレクトではないんです。

だからこの裁判が素晴らしい判決を貰っても、皆さんがあぁ、そういう事もあったみたいな事になってたら結局一緒で、だからこの裁判にずっと関心を持って頂いて、何故こんな裁判になっているんだろう、ろくでなし子氏は意見陳述でどういう思いで言っただろう、ろくでなし子氏の表現って何だろうって事を是非、社会の人がこの裁判を通じて感じて下さると、とてもそれがいいんじゃないかなと私は思います。



私の作品の質がチープだし、こんな物はアートじゃないと言われているんですけども、彼奴がやってる事はアートじゃないから捕まっても仕方ないっていう話ではなくて、私が解釈するには、警察が気にいらない奴だったら心的に逮捕出来るっていう事ですので、とても表現をする、これから表現したいって人に対して怖い事なので、別に私自身はアートだから許されるとも主張していませんし、そこはよく勘違いされるんですけども、ただ、私の作品の質云々と関係なく、表現者でしたら、こんな恐ろしい事があってはならないので、とても怖いという意識を持って頂きたいと思います。



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ってところで記者会見&説明会は終了。

やっと、まとめ終わったぁ…
これだけ改めて文字に起こしながら考えると色んな矛盾とか、今までの認識とは違ったりとかしますね。

最早、自称芸術家と呼ばれる事はないでしょう。
この一連の流れが既にアート。

勝つ理由も負ける理由もあると思います。
今後の動きにも、注目したいと思います。


第二回公判は2015年5月11日午前10時、法廷の場所は、まだ未定です。