プライバシーの権利
私は裁判で証拠品のデコまんが公開されなかったと聞いて、心からほっとした。
きっとあれを作った女性たちは、自分の作品が公開されることを望んでいない。
「傍聴席にも見せるべき」と異議があったそうだが、プライバシーの観点から、どうか慎重に考えてほしい。
証拠品として押収された3点のうち2点は、まさか自分の作品が「わいせつ裁判」で証拠品として議論されるなど思っていない女性たちが作ったものだ。
作品として世に出するつもりもなく、作ってみたものの置き場がなく、私の会社に置いていった。
私はデコまんを作らなかったけど、もし自分のものが「証拠品」としてあの場で公開されたとしたら・・・
考えるだけで胸が苦しくなる。
それは「性器は恥ずかしいものだから」ではなく、「私の性器は私だけのものであり、私の尊厳がかかっており、プライバシーが重視されるべき場所」だから。
安心して性に向き合うワークショップで創られたデコまんがこんなことになり、参加者に申し訳なく、逮捕以来、自分を責め続けてきた。
だから昨日、証拠品が木箱で隠されたと聞き心からほっとした。隠された理由が何であれ、まずは彼女たちのデコまんが晒されずによかった。
「性的」な事件で、被告は女、検事も女、裁判長も女。「偶然」とは言わせない。
女と女を対立させ、女に裁かせる。
「オトコ社会」はずいぶん酷なことを女に押しつけるものだと思う。
…あれ?思っていたよりも、かなり、ろくでなし子氏と意見が違うんですね。
プライバシーの権利。
わからなくはないが、顔と違って製作者の指名が出ていない今回、誰の女性器か特定するのは不可能でしょう。
でもそれは実際に作った人しかわからないんだろうなと。
ラブピースクラブ