3.11
3.11から5年。
早いような遅いような。
結構大きめな地震。
周りは座る中、そんなでもないだろって思いつつ自分は立ったままで。
文具コーナーのファイルがガサガサと数冊落ちる。
でもそこから違和感があった。
避難して下さい、エレベーターは使わないで下さい。
普段は使わないであろう非常口の非常階段。
そして、アルタ前。
大きなスクリーンで流される津波の映像。
飲み込まれる街。
感想はただ一言、『これ日本?』だった。
電車は全てストップ。
デマだったけど、母校が帰れない人のためにスペースを解放するって噂が流れて、その日はちょうど大学側の卒業式で袴姿が多かった気がする。
繋がらない電話。
滅多に使う事のなくなった公衆電話の行列。
本来、ファッションショーを流すスクリーンで流れる火事の映像。
重い空気。
お洒落な学校のはずがダンボールで寝る人々。
壊れる時は一瞬だなと実感するには十分なカオスな状態だった。
でも翌朝には電車は動いてて、仕事も普通に来いっていう、日本という独特の国の強さも体感した。
あっ、これ日本終わったなと正直な感想が。
実際に放射能怖いって言って仕事に来なかった人もいたし、枝野氏がオレ達の枝野って言ってもてはやされてた時代でもあった。
当時はこの国でオリンピックやる事があるとか思えなかった。
というより、何が正しいかわからなかった。
あの当時は何もかもが不謹慎とされて、黙祷でも捧げるかのように。
3.11とファッションもアートも絡める。
それに対して何が出来るのか?
そしてそれを今でも続けているファッションの人を個人的には知りません。
さて、前置きが長くなりましたが、今回、そんな当時から現在に至るまでのとある農家のドキュメンタリー映画に凸してきたよ。
人が作った物はいつか壊れる。
200年以上続く農家。
そんな家の主人が、原発事故後、農業はもうダメだ、息子にお前を間違った道に進めたと言って自殺した。
東電との賠償の話なんかもこの映画では出ます。
原発事故後で死んだ人はいない。
果たしてそれは本当だろうか。
この映画で、風評被害は根も葉もない事、でも根も葉もあるだろう、これは現実なんだって言葉や、出荷は出来たけど自分では食べていません、福島産を食べたくない人の気持ちがよくわかる等の言葉も。
昨年弾丸旅行で福島県に行きました。
そこでは正に映画と同じ言葉があって。
福島県の作物は日本で一番安全だと。
全てチェックしてるからそれは事実だと感じます。
何が正しいとか安全だとかはそれぞれ自分の頭で考えてみて、調べてみて下さい。
人任せにせずに。
それがこれから先に大事な事だと感じます。
大地を受け継ぐ