最後のサディスティックサーカス
皆さん、見世物小屋を見た事がありますか?
このブログで何度か書く、見世物小屋。
今回、サディスティックサーカスラストショーに凸して来たよ。
まだ僕がピュアでアングラカルチャーに手を出す前から開催されていたサディスティックサーカス。
ここで出会った人で親友とも呼ぶべき人も出来たりと、個人的には想い出深いイベント。
で、行かなくなってたんですよね。
年々レベル下がってて。
勿論、アングラに慣れたっていうのは大きかった。
ラストも正直行かないつもりでした。
でも迷ってた。
だって、川村美紀子出るんだもん。
ダンサー、いや、全ての表現者は見て欲しい。
仮に僕がダンサーだったら、同じ時代に生まれたのを後悔するし、踊れなくなるレベル。
ですが、サディスティックサーカスラストって知った友人から、行きませんか?と誘われたのでね。
会うの実質3度目で何故僕をチョイスしたのか不明でしたが、後押しされた事もあり、凸。
トータル12時間以上一緒にいたし、セックスっていうワードを諸事情で100回以上は聴かされたけど、とりあえずサディスティックサーカスはデートではありませんとは書きますね。
今回の目玉はサイドショー・スーパースターズ。
このメンバーのデブね、最後まで楽しいの。
最後はディ◯ニーに怒られろって思いながら観てましたが。
今回はラストだからって全て書く訳ではなく、好きなパフォーマーだけ。
会場のディファ有明の取り壊しもあってラスト公演。
サディスティックサーカスは瞼に焼き付けろって事で撮影NG。
って事で焼き付いた方々のレポ。
浅葱アゲハ
一言で言うと、天女。
サディスティックサーカス見に来たひとつの理由。
もうね、美しいの。
何がって鍛え抜かれた腹筋もそうなんだけど、それ以上にアゲハって名前の通り、翔ぶの。
エアリアルショーなんだけど、天井から吊るされた布を使って踊る、浮く、舞う。
これはね、ストリップっていうジャンルに入れて良いのかわからないくらい独自の魅せ方。
いやね、これは是非一度でいい、一度でいいから生で見ろ!
これ書いてる時点では道頓堀劇場で周年イベントやられてるので是非。
友人と一緒に花送りましたね、花送りたくなるレベルで素敵。
川村美紀子×HIKO
ダンス×ドラム。
こう書くとフツーなんだけどさ。
いきなり水撒き出す川村氏。
足元ツルツルですよ、自ら。
そして最初は演奏してるんだけど、ドラムの上に乗る→壊す→それでも叩き続ける→穴の空いたドラムを被る→ドラムにスッポリと収められる。
はっきり言って、文章なんかじゃ表現出来ない夜。
理解とか無理。
これは恐らく二度とやらないでしょうけど。
とにかく川村美紀子の名前覚えてくれればいいから、このブログが今回伝えたいのは川村美紀子って存在だから。
こう書くと問題だけど、最近流行りの#Metooとか目じゃないから。
こういう世界でしか生きられない人もいるんだよ。
時に人権団体という物は生き場所を無くす事もある。
ゴキコンに至っては無くなってもしょうがないんだけど。
3K、きつい、危険、汚い。
それを売りにした劇団。
サディスティックサーカスで一番客を魅了したのはもしかしたら彼らかもしれない。
僕が初めて見たゴキコンは、客席から聞こえるのは罵声だけでした。
帰れー金返せー!
正直、僕も思ってたよ。
それが公演が繰り返すに連れ、
相変わらずの帰れー金返せー!コールと、頑張ってーコールに。
その時はガムテープに2人でグルグル巻きになって中々立てなくてっていうのを今でも覚えてる。
そして、ラスト公演。
いや、酷いよ?
感動的に〆るとかやっぱり無いよ?
でもね、受け入れられてた。
滅茶苦茶違和感しかなかったけど、誰も罵声上げる人なんかいなかった、拍手で終わった。
と、夢のような一夜は終わったのです。
現実へ。
いや、僕はこのイベントにありがとうと伝えたい。
行けば良かったとか後悔した人もいっぱいいると思う。
でも、これに限らずだし、自分自身にも言い聞かせてるけど、動けと。
いつか終わりは来る。
終わらないような物でも。
もし、またこのサーカス団が再び来るような夜があれば。
もしあれば。
皆さんも是非凸してみて下さい。
浅葱アゲハ
川村美紀子
http://kawamuramikiko.com/about/