ろくでなし子法律事務所
続きです。
ろくでなし子氏の作品、作家として好きだった、ファンでした、僕はろくでなし子氏が逮捕とかなる前にあるイベントで、ろくでなし子氏のトークイベント、それを聞いて、へぇ、そういう活動してる人がいるんだと思って家に帰ってすぐネットで検索していくつかの作品を見て凄く明るい気持ちになったんです、ろくでなし子氏の作品を見て。
へぇ〜って思って。
特に好きだったのがまんこ女学院まんっていうのがあって、凄くなんて言うんでしょう、晴れやかな、色々生活していく中で、閉塞感がある社会でこんな晴れやかな事がある事があるんだと思って凄く好きでTwitterもフォローしてたらある時、仕事を大阪の弁護士ですから仕事してると、女性器をテーマにした自称芸術家が逮捕っていうニュースが流れてですね、へぇ〜ろくでなし子氏みたいな活動してる人って他にもいるんだくらいの気持ちで見てたら、ろくでなし子氏やんってなって、うわぁ、大阪だしどうしようみたいに思ってたんですけど、その日ちょうど午後の予定も空いてて、せっかく弁護士という職業と資格を持っているので、まず会いに行って。
やっぱり逮捕されるっていうのは、どんな人でも過酷なんですよね、警察とか検察とか本当に酷いところもいっぱいあるので。
さて、ここから裁判としてどう戦うかという事ですけど、裁判としては非常に緻密な争いになります。
山口氏が紹介してくれたように。
じゃあ、周りの我々どうするかっていうと、常にこの事件に関心を持っておく。
社会として関心を持っていくっていう事が非常に大事になってきます。
ろくでなし子氏の判決を裁判官はもちろん世論だけ見て判決を書くという事はしませんけれども、この事件は社会の重大な関心事なんだと裁判官にわからせる社会状況を作る事が大事なので、本事を話題にするとか、ろくでなし子氏の起訴されていない色んな作品を見てみんなで議論するであるとか、そういう雰囲気をずっと維持してもらうという事はとても大事だと思うし、ろくでなし子氏自身の裁判を戦う原動力になると思うんです。
どういう判決であっても、判決出た時にあぁ、そういえばそんな事件もあったねと風化してたら、それは社会的なインパクトもやっぱり小ちゃくなると思うんです。
そうじゃなくて常にこの事件に皆さんに関心を持ってもらって、どういう判決が悪い判決だったら悪い判決で、それはこんなんでいいの?という問いかけになる社会であって欲しいしという事もありますので、是非皆さんには今後もこの事件に関心を持って、そして、ろくでなし子氏の活動について関心を持ってずっと議論をしてもらえたらなぁと思います。
弁護団から見たろくでなし子氏とは一体?
主任弁護士の須見氏から。
なるべく男女でこの問題を考えた方がいいだろうという事で男女で弁護団を組んでいます。
今7人体制です。
昨日の法廷では、ろくでなし子氏は自分の職業を漫画家と芸術家とハッキリ述べておられました。
流石にもう、自称芸術家とかって呼ばれるような事はないと思います。
とても人の特徴を掴んで、すぐ似顔絵とかがすぐ描けるんですよね。
こういうところがプロの漫画家なんだなと思っています。
私一番最初に当番で接見に行ったんですけども、事件の内容も凄い突拍子もない内容だったんですけど、まずネーミングですよね、ご自身の。
『ろくでなし子』
これにはですね、驚いたというかですね、当番で依頼があった時は五十嵐氏の接見に行って下さいという風に弁護士会から言われて、行ったんですけども、会って話を聞いていると、ろくでなし子という名前でやってると。
よくそんな名前、自分で付けるなってその時は思ったんですけど、ご本人は多分そんな深い理由で最初は付けてたんじゃないと思うんですけども、今はすっかり世間にも認知されていて、とてもお気に入りの名前になっているんだと思うんですけども、そういう自由な発想が出来るというのが芸術家だなぁと思います。
我々法律の世界で仕事をしていますけども、例えばですね、我々が、弁護士がですね、
『ろくでなし法律事務所』
っていう風に付けまして、絶対弁護士会から怒られてですね、登録出来ないと思うんですけども、そういった自由な発想で出来ると羨ましくも思ったりもします。
ろくでなし子氏が行ってきた創作については、性器のアートについて文句を言うおじさんに対して反抗心とかそういった物が動機になっているようですけども、最終的にはマンボートですね、巨大な女性器を大きく拡大して、ボートまで作ってしまおうという凄い自由な発想が出来る人だなと思っています。
もし、こんな事をろくでなし子氏以外が思い付いたとしても、実際に実行するという事が凄いなという風に思っています。
ろくでなし子氏は先程、子供だという事が出てましたけども、結構頑固なところがあるんですよね。
やっぱり拘るところはとことん拘る。
時に我々も手を焼いてですね、中々大変なところもあるんですけども、今後とも手を取り合って頑張っていきたいと思います。
この後、マンボート製作のDVDが流れます。
過去のエントリーで軽く書いたので省略。
ろくでなし子氏と柴田英里氏の対談に続きます。