真剣にふざける
ろくでなし子氏のエントリーも、ひとまずラスト。
今回のシンポジウムの質疑応答です。
Q…
弁護士の方に聞きたいと思ったんですけども、冒頭の所で無罪をコーディネートしないといけないと、ろくでなし子氏がお子様、子供だからみたいな事を仰られていたんですけども、それって、例えば今日、ネットとかSNSとかで、情報発信されてらっしゃって、拝見してると、ちょっと危ないんじゃないかなって懸念というか、危惧というか、そういうところを、ただそういうところを規制しちゃうと、話の広がり感出て来ないし、放置しちゃうと裁判に不利に、悪用されてしまうようなリスクもあるのかもしれないって側から見てて懸念するんですけども、それをどういう風にマネージメントしていくのかなと興味を持ったんですけど。
A…
嘘ついてもしょうがないんですよ。
ろくでなし子氏がどういう人か、自分がどういう主張とか言動して来たかとかっていう事は嘘ついてもしょうがないと思うわけ、それはね。
だから、嘘は吐かせたくない。
ただ誤解されるような事は辞めようねっていうのが基本的なスタンスですよ。
だから、僕が言ったコーディネートっていうのは、別に取り繕う、嘘を吐くって意味じゃなくて、誤解されないようにしようねって事なんですよ。
そういう事なんです。
だから色々言ってる、そういう言動過去に実際にしちゃってるわけだし、そもそも本人の捜査過程だし、ろくでなし子氏の人生の一部なわけだから、それ嘘吐いてもしょうがないですよ、はっきり言って。
それを含めてどうやって、彼女のアートっていうか、そういう物なんだってわかってもらうかっていう事なんですよ。
そうしないと捏造する事になっちゃうし、捏造で裁判勝てないんですよ。
ただ一方で、一方でね、誤解されても困るわけですよ。
ろくでなし子氏はふざけてるように見えても凄く真面目にやっているんですよ。
物凄く真面目なんです、彼女の創作とか、話聞いても物凄く真面目なんですよ。
証出方法においてね、一捻りも二捻りもあるし、あるかもしれないけど、そこは彼女がおちゃらけて、ふざけて、なんていうのかな、真剣にふざけてるっていう言葉使えばよろしいんでしょうかね。
そういう事をですね、やっぱりわかってもらわないといけない、だからそういった意味でコーディネートが必要という意味なんです。
後はもうひとつ、タイミングの問題はひとつありますよ。
例えばトランプ裁判ってカードゲームと似ててさ、強いカードを持っていれば勝てるわけじゃないから、どのタイミングでどの順番でカードを切っていくかって事はあるわけ。
それをどの時点でこう行った方がいいのかと、あるいは裁判官人間だからね、浸食形成していく過程にとって、こちらが有利になるようにするためには、どの段階、どの順番でカードを出して決めるか、どの順番でプレゼンしていけばいいのかって事はあるじゃないですか。
これは別に裁判官に対するプレゼンの問題なんですよ。
これは弁護士の領域なんで、それは彼女に聞いてもらうしかない。
でも一方で嘘は吐かせたくないし、嘘を吐くべきでもないと考えている。
そういう事です。
Q…
大きい法廷にする事を要望したりしたらいいんじゃないかと思うんですけど。
A…
裁判所の方が決める事なので。
ただ、傍聴人がいっぱいいて、傍聴、抽選が外れる人が多いってなると、大っきい法廷でやりましょうかってなりやすいんですね。
ただ、一方で本件は刑事事件という性質があるんですよ。
民事の法廷と違って刑事の法廷っていうのは限られてるっていうのがあるっていうのと、あとは入り口に大きい警備があったりして、VIP扱いされてたりするっていう主張もひとつあるという事なので、裁判所がどう考えるかわからないけども、なるべく多くの人に見て欲しいんで大っきい法廷にっていう要望は出してもいいと思う。
ただ、それは通るかどうかっていうのは裁判所の一存だし、それからもうひとつはね、大っきい法廷って数少ないんですよ。
はっきり言って、他のところと奪い合いになってしまうという事もあるわけです。
ただ大っきい法廷にしようと思うと皆さんが傍聴に来て頂いてですね、毎回溢れ溢れるような状態が続いていればより大っきい法廷になりやすくなると思うので皆さんに是非来て頂きたいという事です。
Q…
証拠を公開する時に傍聴人には見えないような状況は過去の法廷にもあったのか?
それは証拠の目的外不使用という刑事訴訟改正が行われましたけど、それとは関係ない事なのか?
A…
証拠の開示っていうか証拠の取り調べなんですよね。
関係者に対して見せなきゃいけない、こういう風になっているわけです。
関係者に対して見せる、例えば検察官が出すんだったら、弁護人、裁判所、被告人にはちゃんと見せようねっていう事なんですよ。
で、傍聴席に見せなきゃいけないっていうルールはない、殊更にですね。
ただし、傍聴席からね、殊更に隠す、わざわざ傍聴席から見えないように隠すような事っていうのは原則としてはしてはならないだろうという事はあるわけです。
で、僕の知ってる限りああいう風に他の人に見えないような形で、調べた事件っていうのは、多分あんまりないと思うんですよね。
あんまりないと思うんです、結構イレギュラーな扱いではあると思います。
特にプライバシーとか問題になっているわけじゃないですから、例えばプライバシーの問題の事件だとそれはあり得る、証人のところに衝立をする、顔を見えないようにするとか、それはまぁ、あると思うんですけども、そういう事件でもないし、まぁイレギュラーな対応はイレギュラーな対応ですね。
まぁ、検察官の方に、これイレギュラーな対応ですよね、どうなんですか?って言ったらそれは答える必要がないというような対応だったり。
閉会の挨拶。
週間金曜日の発行人の北村氏。
今日はどうも、ありがとうございました。
これ、ワイセツですかね?
これ見たりとかね、まんこって言葉を聞いてですね、悪戯に性欲を刺激するっていう事は、ほぼないんですが、まぁ人によっては色々あるんですけどね。
起訴対象になった作品も見ましたけれども、あれを見て警察がワイセツと言ったとすれば、ちょっと警察の感覚がですね、おかしいんじゃないかと思いますよ。
僕もこういう仕事を長くやってるもんですから、先ほど山口氏も仰いましたからもありましたけどもね、被害者のいない事件、被害者のいない事件というのは殆どは、投資権力者とか、行政の思惑ですね。
全てとは言いませんけども。
背後にあるのは、だからこの事件は性器の事件ですね。
とか思ってます。
つまり、簡単に言ってしまうとね、やっぱり我々ひとりひとりの人間のですね、持っている、精神も肉体もですね、やっぱり今、行政とか投資権力の人達は管理したいと思って、私達の全てを、肉体だけではなくて、精神もですね。
そういう3Dプリンタの事はもちろんありますね、警察的には。
それをなんかとか、警察からすれば野放しにしたくない。
それはありますけど、それだけじゃないと思いますね。
もうちょっと本質的にね、我々ひとりひとりの持っている精神を管理下に置きたいという事です。
そういう事、管理下に置きたいという事だと思うんです。
そういう物を管理下に置きたいと思うとね、やっぱり笑いが嫌なんですよ。
うん、笑いがあるとね、そういう物を管理下に置きたいと思ってもね、中々置けない。
だから、今日のシンポジウムの大変面白かったなと思うのは、ずっと笑って、本当は深刻な話、本当は深刻な事件なんだけど、ずーっとね、笑いがあるという。
これが私達のやっぱりね、ある意味の武器だと思うんですね。
で、ろくでなし子氏はずっとそうやって戦ってきたし、まぁこれからも、この真面目な人ですからね、ずっと真面目にふざけて行くんでしょう。
私達はそれを真面目にふざけながら支援していきたいと思います。
どうもありがとう。
っていうところでマンポジウム終了。
いや、ろくでなし子氏のエントリー、まとめるの長かったよ。
でも単純に面白いから頑張ってまとめてみました(笑)
この先どうなるかは、今はまだわかりませんが、今後も注目して行こうと思っています。
この国家との壮大なアート作品を。