大人も美術館も考えろ
はい、東京現代美術館で開催中のオスカー・ニーマイヤー展素晴らしかったです。
って、そうじゃない、今回東京現代美術館に凸した目的はこちら。
おとなもこどもも考える ここはだれの場所?
に凸してきたよ。
面白そうだったから来てみたってのが、本音。
入ってすぐにこれは子供が喜びそうな展示ですね。
ヨーガン・レール氏の作品。
流れ着いたゴミをカラフルに着色して。
残念ながらヨーガン氏は2014年に亡くなっています。
言わばラストメッセージが今回の空間でしょう。
続いては小・中学生しか入る事を許されない空間。
さて、ここは華麗にスルー。
どうにかして見ようと出入り口から頑張って覗き込んでた大人はクソダサいので止めましょう。
会田家の空間、どことなく芸術公民館の空気感。
この感情剥き出しの表現。
このタイムリーなパロディー。
これ出来る大人ってどのくらいいるんですかね?
とか思ってたら初日だからかまさかの会田氏本人登場。
このカルタ、最終日近くに来たら増えてるんだろうか?
筆どこいったと言いながら指にホワイト付けて描きした所が、パネェな、オイ、演出じゃなく、ガチで筆忘れた感じだったのが…
酔ってない会田氏を見るのは何気に初だった気が。
描いてる所見るのも初だったけど。
一番パンチ効いてたのは岡田裕子氏の作品。
不安や恐怖は踊って解消しろと。
空気読み運動がひたすら頷く動き(笑)
内容は重いんだけどね、子供より大人が考える空間。
最後のゴールが死っていうのも賛否分かれるでしょうね。
死が唯一の救いっていうある種の宗教観。
ラスト、アルフレド氏&イザベル・アキリザン氏の空間。
これも子供が喜びそうな。
世界各地のワークショップで作られた物だとか。
全体的に凄く面白かったです。
それだけに、ひとつだけ凄く残念な事が。
もしかしたら子供限定の所ではそれがあったのかもしれない。
作品に触れなかった所。
もちろん前提としてアートは作品であって触れないっていう常識みたいな物もあると思います。
触らないで下さい。
これは物販コーナーのトーマスにも言える事。
触れて遊ぶ物を展示して、通過出来る柵で子供が止まるとは思えません。
字が読めるかも怪しいし、手放してる親の責任はもちろんひとつで。
最悪だったのは、この展示において触れた後に子供に注意してるスタッフ。
止める気ないよね?
そしてプロ意識もないよね?
そんな事も考えて欲しい展示でした。
おとなもこどもも考える ここはだれの場所?
〜2015年10月12日
ヨーガン・レール
アルフレド&イザベル・アキリザン